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【妖怪】八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の正体 倒した神様は草薙剣をGET!

山林

八岐大蛇(やまたのおろち)」という名前、聞いたことはありますよね?

日本の古い神話に登場する、めちゃくちゃ大きな怪物です。

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頭が8つ、しっぽも8本という

見た目からしてヤバそう

もしそんなのが目の前に現れたら……もう、腰を抜かして逃げるしかないですね。

 

でもこの八岐大蛇、ただの怖い存在ではありません。

日本の有名な神様「スサノオノミコト」が、この大蛇を退治するという熱いストーリーがあるんです。神様vsモンスターという、ゲームや漫画にも出てきそうな展開にワクワクする人も多いはず。

 

この記事では、「八岐大蛇」の特徴から、どんな伝説があるのか、どこに出現したのか、さらにはオリジナルストーリーまで、たっぷりとご紹介します。昔の人がこの妖怪に込めたメッセージも探っていきますよ。

それでは、最強クラスの妖怪「八岐大蛇」の世界へ。


妖怪 八岐大蛇(ヤマタノオロチ)とは

特徴

  • 頭が8つ、しっぽも8本ある巨大な怪物
  • 体長は山のように大きく、体に木や草が生えている
  • 瞳はホオズキのように赤く、にらまれると動けなくなるほど恐ろしい
  • 毎年、若い娘を生け贄として食べていた
  • 酒が大好きで、これが弱点でもある
  • 強い神様「スサノオノミコト」によって退治された

プロフィール

項目内容
名前八岐大蛇(やまたのおろち)
種類妖怪・神話の怪物
特徴8つの頭、8本のしっぽ、巨大な体
好物酒、人間の娘
弱点酔っぱらうと無防備になる
退治した人物スサノオノミコト(日本神話の神様)

八岐大蛇について詳しく

山より大きな体!八岐大蛇の恐ろしい姿

八岐大蛇は、ただの大きな蛇じゃありません。

その体の大きさは、なんと「山のよう」と言われています。

全身には木や草が生えていて、遠くから見るとまるで森のようにも見えるとか。

そして、頭が8つに、しっぽが8本。まさに、スーパー怪物ですね。

 

顔はとても恐ろしく、目はホオズキのように真っ赤でギラギラ光っています。

その目ににらまれたら、どんな勇者も一歩も動けなくなるとも言われます。

口からは毒がもれ、通った場所には草も生えないほど……。まさに、天災のような存在です。

なぜ毎年娘を食べたのか?

八岐大蛇は、ある村に現れては毎年若い娘を一人ずつ食べていました。

その村の人々は、大蛇を怒らせないために、泣く泣く娘を差し出していたのです。

 

そんなある日、スサノオノミコトがその村を訪れます。

村で出会った娘クシナダヒメとその家族から話を聞いたスサノオは、大蛇を退治することを決意します。

スサノオの知恵と勇気

スサノオは、ただ力で戦うだけではありませんでした。まず、大蛇の弱点を突く作戦を立てました。それが「酒」です。

 

大蛇が酒好きという情報をもとに、スサノオは強い酒を大量に作り、8つの桶に入れて待ち伏せします。やってきた大蛇は、その酒の匂いにひかれて飲みまくり、ついには酔いつぶれてしまいました。

そこをスサノオが一気に攻撃!見事に大蛇を退治したのです。

体の中から出てきた不思議な剣

八岐大蛇を切り刻んでいると、なんとそのしっぽの中から一本の剣が出てきました。

その剣は「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」草薙剣」と呼ばれ、のちに天皇家の三種の神器の一つになる、超重要な剣です。

つまり、八岐大蛇はただの怪物ではなく、日本の神話の中でも特別な役割を持った存在だったのです。

豆知識

  • 八岐大蛇の「八」は「たくさん」という意味もある。つまり「すごくいっぱいの頭としっぽを持つ蛇」という意味だったかも。
  • スサノオノミコトが作った酒は「八塩折之酒(やしおおりのさけ)」という特別な酒。めちゃくちゃ強い酒だったらしい。
  • 八岐大蛇を退治したあと、スサノオはクシナダヒメと結婚して、幸せに暮らしたというハッピーエンドがある!
  • 伝説の剣「天叢雲剣(のちの草薙剣)」は、現在の名古屋の熱田神宮にあるとされている。
  • 八岐大蛇の話は、現代のゲームやアニメにもよく登場する人気妖怪!

出現する場所

八岐大蛇の伝説が伝わるのは、現在の島根県の奥出雲町(おくいずもちょう)です。

この地域には「斐伊川(ひいかわ)」という大きな川があり、昔はたびたび洪水が起きていたそうです。

 

この川の氾濫がまるで大蛇のように暴れまわることから、「八岐大蛇」という話が生まれたとも考えられています。

今でも、奥出雲には八岐大蛇の神話をもとにした神社や、伝説にちなんだイベントなどがあり、観光でも人気の場所です。

 

また、斐伊川の近くには「須我神社(すがじんじゃ)」という神社があり、ここはスサノオとクシナダヒメが新婚生活を始めた場所として知られています。

まさに、八岐大蛇の伝説をリアルに感じられるスポットですね。

八岐大蛇が教えてくれること

ある日の物語

むかしむかし、出雲の国の山奥に、八岐大蛇が静かに眠っていました。

長い間眠っていたその体には、木が生え、鳥たちが巣をつくり、まるで小さな森のようでした。

ある日、村に住む少年ユウタは、山で迷ってしまい、知らぬ間に八岐大蛇の眠る谷へと入り込んでしまいました。

大蛇の一つの目がピカッと光り、「誰だ……我を起こしたのは……」という声が谷に響きました。

「ひええ、ごめんなさい!ぼく、道に迷っただけで……!」と、ユウタはあわてて叫びました。

けれど、八岐大蛇は興味深そうにユウタを見つめました。

「小さき者よ、我に酒を持ってくれば、無事に帰すと約束しよう。ただし、ただの酒ではダメだ。我を楽しませる“面白い酒”を持ってこい」と大蛇は言いました。

ユウタは村に戻ると、大人たちに相談しました。

でも、誰も「面白い酒」なんて知らず、首をかしげるばかり。そこでユウタはひらめきました。

“酒そのものを面白くできないなら、酒を飲むときに笑わせればいいんだ!”

ユウタは自分でお芝居を考え、面白い仮面を作り、酒を持って再び谷へ向かいました。

「さあ、大蛇さま、面白い酒を持ってきました!」と、ユウタが披露したのは、仮面をつけての一人芝居。大蛇の一つ、また一つと頭が笑いだし、最後には八つの頭すべてがゲラゲラと笑っていました。

「面白い、実に面白い!こんな酒は初めてだ!」大蛇は酒を飲みながら楽しみ、気がつけばうとうとと眠ってしまいました。

そのすきにユウタはそっと谷を離れ、無事に村へ帰ることができたのです。ユウタの知恵と勇気に、村の人たちは大喜び。そして大蛇は今でも、山奥で眠りながら、たまに夢でユウタの芝居を思い出しては笑っているとか……。


伝えたかったこと

自然の力を「怪物」として表した

八岐大蛇は、ただの空想の怪物ではなく、昔の人が自然の恐ろしさを形にした存在と考えられます。

とくに、川の氾濫や洪水は、家を流し、人の命をうばう大きな災害です。

そんなとき、「見えないけれど、川には恐ろしい力がある」と感じた人たちは、それを「大蛇」という姿にして伝えたのかもしれません。

「知恵と勇気」があれば、どんな困難にも立ち向かえる

スサノオノミコトは、八岐大蛇を力まかせに倒したのではなく、「酒を使う」という作戦で退治しました。

これは、「力だけでなく、知恵や工夫が大切だよ」という教えにつながります。

さきほどのユウタの物語も同じです。

恐ろしい存在にも、しっかり考えて、勇気をもって向き合えば、道は開ける。そんなメッセージが込められているように思えます。

大切なものを守るためには、決断が必要

村人たちは、毎年、大切な娘を犠牲にしていました。でもそれは、本当は誰もがイヤだったはずです。

そんな中、スサノオが立ち上がって、大蛇を倒したことで、村は救われました。

大切なものを守るには、ときには大きな決断や行動が必要。そういう強さの大切さも、この話は教えてくれます。

まとめ:八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の正体 倒した神様は草薙剣をGET!

  • 八岐大蛇は8つの頭としっぽを持つ巨大な妖怪。
  • 神話の中でスサノオノミコトによって退治された。
  • 好物は酒と人間の娘。
  • 弱点は「酒」で、それを使って倒された。
  • 八岐大蛇の体内から伝説の剣「天叢雲剣」が見つかった。
  • 出現地は島根県の奥出雲、斐伊川流域。
  • 体に木や草が生えるほど巨大だった。
  • 昔話を通して自然災害への警戒を伝えている。
  • 知恵と勇気があれば困難を乗り越えられるという教訓がある。
  • 現代でもゲームやアニメで人気の妖怪である。

おわりに

この記事では、日本神話に登場する最強クラスの妖怪「八岐大蛇」について、楽しくわかりやすく紹介してきました。

山のように大きな体に、8つの頭としっぽを持ち、酒が大好きな恐ろしい姿。

でもその正体は、自然の力や災害の恐ろしさを、昔の人がわかりやすく伝えたものだったのかもしれません。

 

スサノオノミコトのように知恵を使って問題に立ち向かうことや、勇気を持って行動することの大切さも、物語の中から学ぶことができます。

伝説の中には、今の時代にも通じる教えがたくさんあるのです。

 

八岐大蛇の話を通して、ただ怖がるだけでなく、昔の人が何を伝えたかったのかを感じることができたら、きっとあなたの世界も少し広がるはずです。読んでくれて、ありがとうございました!